NIPT(新型出生前診断)という選択肢をやさしく知っておきたい方へ

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お腹の赤ちゃんのことをもっと知りたいと思ったときに

妊娠が分かった瞬間から、「ちゃんと育っているかな」「この子はどんな子なんだろう」と、嬉しさと同じくらい不安も生まれてきます。妊婦健診で赤ちゃんの様子を確認できても、「さらに詳しく知る方法はないのかな」と感じる方も少なくありません。

そんな気持ちに寄り添う検査のひとつが、NIPT(新型出生前診断)です。妊婦さんの血液を採取して、そこに含まれる赤ちゃん由来のDNAを分析することで、染色体の病気があるかどうかを調べるスクリーニング検査として利用されています。

NIPT(新型出生前診断)とは?

NIPTは、妊婦さんの血液中に含まれるごく微量の胎児のDNAを解析し、特定の染色体に異常がある可能性を調べる検査です。大きな特徴は、検査のためにお腹に針を刺したりする必要がなく、採血だけで済むという点です。

これまでの出生前診断として行われてきた「羊水検査」「絨毛検査」は、確定診断としての役割がある一方で、流産や感染症などのリスクもゼロではありませんでした。それに対してNIPTは、母体への負担を極力抑えながら、染色体の病気の有無を“調べるきっかけ”を得るための検査と言えます。

妊娠9週から受けられる早期スクリーニング

NIPTは、一般的に妊娠9週頃から検査が可能とされています。お腹がまだ目立たない時期から受けられるため、「早めに赤ちゃんのことを知りたい」「これからの妊娠生活や出産後のことを、落ち着いて考える時間がほしい」という方にとって、一つの選択肢になり得る検査です。

ただし、NIPTはあくまでスクリーニング検査です。「病気の可能性が高いか低いか」を調べるものであり、結果が100%の確定情報というわけではありません。陽性の可能性が示された場合には、必要に応じて羊水検査などの確定検査で詳しく調べる流れになります。

母体への負担をできるだけ少なく

NIPTが多くの妊婦さんにとって受けやすい理由のひとつが、母体への負担が比較的小さいことです。基本的には通常の採血と同じような手順で行われるため、

  • 検査にかかる時間が比較的短い
  • 身体への侵襲が少ない
  • 検査後すぐに日常生活へ戻りやすい

といったメリットがあります。「赤ちゃんのことは気になるけれど、大がかりな検査は不安」という方にとって、心理的にも身体的にもハードルが下がりやすい検査方法といえるでしょう。

すべての妊婦さんの“安心”のための検査という考え方

NIPTは、特定の条件を満たす方だけの検査というよりも、すべての妊婦さんにとって“検討の余地がある選択肢”として広がりつつあります。検査を受けるかどうかは、ご本人やご家族の価値観・ライフスタイル・考え方によって大きく変わります。

大切なのは、「検査を受ける・受けない」の二択だけで考えるのではなく、

  • 結果を知ったあと、自分はどう感じるだろうか
  • パートナーや家族と、どこまで話し合えているか
  • 気持ちの準備やサポート体制は整えられそうか

といった点も含めて、医師や専門家に相談しながら考えていくことです。NIPTは「不安を煽る検査」ではなく、「これからの選択肢を整理するための情報を得る検査」と捉えたほうが、心の負担を少なく向き合いやすくなります。

こんな方が検討するケースが多いです

  • 妊娠初期から、赤ちゃんの染色体異常について気がかりがある
  • 年齢的なリスクについて説明を受けて、不安を感じている
  • 羊水検査などの侵襲的な検査に大きな不安がある
  • 結果を踏まえて、出産後の生活やサポート体制を事前に考えたい

もちろん、NIPTを受けなくても健診を続けながら妊娠を見守ることはできますし、「検査を受けない」という決断も尊重されるべきものです。どちらを選ぶにしても、情報を知ったうえで自分たちなりの答えを出すことが大切です。

検査を考えるときに意識しておきたいこと

NIPTを検討する際には、次のような点をあらかじめ確認しておくと安心です。

  • どのタイミング(妊娠週数)まで検査が可能か
  • 検査結果が出るまでの目安となる日数
  • どの染色体異常まで検査対象に含まれるか
  • 陽性・陰性、それぞれの場合のフォロー体制
  • カウンセリングや診察で、気持ちの面も支えてくれるか

こうした点は、医療機関によって異なる部分もあります。事前に説明をよく聞き、納得したうえで受検することが何より大切です。

パートナーや家族と一緒に考えていくために

NIPTを受けるかどうかは、妊婦さん一人だけで抱え込む必要はありません。パートナーや家族と気持ちを共有しながら、少しずつ考えをすり合わせていくことが、検査後の心の支えにもなります。

検査結果は、そのご家庭にとって大切な情報となります。「どんな結果だったとしても、この子を一緒に迎え入れるには何が必要か」「もし追加の検査が必要になったら、どう動くのか」。そんな会話を、医師の説明も踏まえながら重ねていくことで、安心して出産に向かえる準備につながっていきます。

まとめ:NIPTは「不安」と「備え」を整理するための一つの手段

NIPT(新型出生前診断)は、妊婦さんの血液検査だけで、胎児の染色体の病気について調べるきっかけが得られるスクリーニング検査です。妊娠9週頃から受けられ、母体への負担が比較的小さいことから、多くの妊婦さんが検討する選択肢のひとつになっています。

一方で、結果の受け止め方やその後の選択はご家庭ごとに異なり、「絶対に受けるべきもの」でも「受けてはいけないもの」でもありません。大切なのは、正しい情報とサポートを得ながら、自分たちにとって納得のいく答えを見つけていくことです。

お腹の赤ちゃんのことをもっと知りたいと感じたとき、NIPTという検査があることを知っておくだけでも、選択肢の一つとして心の余裕につながるかもしれません。気になった場合は、まずはかかりつけの医師や専門機関に相談してみてください。

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